■反相対論者自身を説得しようする試みはすべて不毛な営みです（理由はこのページの「T.K.の見解」以下で詳論）。目的はあくまで、反相対論者の妄言に接してしまった人を、反相対論者になってしまう前に救う事です。
■反相対論者の妄言に接してしまった人の中には、「否定にも肯定にも偏らない公平な態度」で両者の意見に耳を傾けようという姿勢で接する（おかしな）人が、たくさんいます。

こういうタイプの人には要注意です。ただ単に「互いに自分の意見を曲げるつもりのない者同士の醜く不毛な言い合い」と思われるだけなら、まだマシと言えます。相対論者のほうが圧倒的に正しいので、議論は、相対論者が反相対論者を糾弾する形になりがちですが、こうなると、「否定にも肯定にも偏らない公平な態度」をとっていると自負している人の中には、相対論者のほうを「反相対論者を叩きたいだけ」「権威や常識に囚われて反相対論者の主張・言い分を親身に検討しようとしない」と感じる人が少なからず存在するからです。そして、そのまま、より日常の常識・感覚に近い反相対論者の陣営へとなびいていってしまう──というパターンが多々見られます。
■反相対論者と論争をしようという人は、決して、あなたと反相対論者との1対1の議論をしているなどとは思わないで下さい。あなたのやりとりを見ている多くのROMがいます。あなたは、反相対論者を論破・屈服させる為ではなく、反相対論者との論争を借りて、そういった多くの第三者に、正しい知識・正しい考え方・正しい科学的な態度とはどういうものか──ということを訴えかけているのだという事を忘れないで下さい。

■T.K.の見解──ターミネーター氏の理論とは？　
　ターミネーター氏(*1)は、自分のサイト内『フェノミナ ― 驚愕の超常現象』（現在はリンク切れ）で、みずから、

……と、神秘体験（超常現象体験）によって啓示を受け、『二元論』を説くようになったと明言しています(*2)。周知の通り、この事について、ターミネーター氏は、常軌を逸したエネルギーを費やして、あらゆる場所で、あらゆる形で公言しています(*3)。

　さて、ターミネーター氏の主張する『二元論』の具体的な内容は、私の知る限り、これまでほとんど公開されていません。ただ、自身のサイト内『共同でノーベル賞を目指す掲示板』での、ターミネーター氏本人の書き込みでは、

……という事です。さらに、ターミネーター氏は、自身のサイト内『同時刻の相対性専門掲示板』においても、

……と発言されています。したがって、いわゆる『科学理論（科学的に論じる事のできる理論）』(*4)というよりは、それらを遥かに超越した『教義』と言ったほうが相応しいかと、個人的には思っております。このような『教義』は信仰に関わるものであり、科学的な手法をもって、その正当性を議論・検討する事は非常に困難かと思われます。
　さらに言えば、一般に、宗教において教義を編み出した教祖を改心させる事の困難さを考えたならば、『二元論』の『開祖』であるターミネーター氏に、自身の誤りを認めさせる事は不可能といっても良いでしょう（もしかしたら、たとえばそれは、大川隆法をイスラム教に改宗させる事や、麻原彰晃をキリスト教に改宗させる事と同程度の困難さかも知れません）。

　ターミネーター氏自身が上記のように確言している以上、これに関わるターミネーター氏の言動については、まず何よりも先に、宗教学的・心理学的・精神医学的な観点からの対応・検討が必要不可欠だと思われます(*5)(*6)。

　以上から、ターミネーター氏の言動については、
【1】ターミネーター氏の主張が、『科学理論（科学的に論じる事のできる理論）』であると誤解しうる人たち（一般の素人や相対論初学者など）の被害を未然に防ぐために、ターミネーター氏の言動の問題点と、正しい相対論を適宜指摘・説明する。(*7)(*8)
【2】ターミネーター氏の言動について、精神病理学・心理学・人類学的見地から検討する。
【3】ターミネーター氏の破天荒な言動を、個人的に笑いとばし、楽しむ。(*9)
……という態度が相応しいのではないでしょうか。

　ターミネーター氏のこれまでの言動は、科学的なモノの見方・考え方の普及・啓蒙の大切さを信じる者にとって、非常な害悪になりうるものです。上記【1】は、その被害を最小限にしようとするものであり、【2】は、人をこれらの非科学的な言動に駆り立てる背景を学ぼうとするものです。